いろいろあったさぁ〜 Vol.?


 トモとの出会いはヤツがまだ17才、高校生の頃だった。
いきなりのモヒカン。「学校、停学になりました」 って。強烈だった。

確か...............CrossTownの後に6つ年上のドラム:ムネさんと4つ上のベース:横山に
誘われてリエ&花丸亭に参加して.....横須賀の人間にはよく間違われるんだけど、
この横山は後にUNITEDを始めるヨコ(元気?:笑)とは別人の横山で、未だにアイツより
チョッパー上手いヤツとやった事がない、ってぐらい滅茶苦茶上手いヤツだった。
こっちの横山は年上だけど俺たちより一世代上のバンドの中では年少者で。

当時横須賀には「Rock City」と「かぼちゃ屋」のふたつしかライブハウスは無くて。
ちょっとした派閥みたいなモンもあったりして。
ムネさんは「かぼちゃ屋」を牛耳ってた高山さんのバンド、横山は「RockCity」を
牛耳っていた米山さんのバンドに参加していた。で、俺はそこのローディ。(笑)
派閥を越えた(笑)その3人に女のヴォーカル入れて作ったのがリエ&花丸亭。

ちなみにUNITEDのヨコは当時FireRoseってバンドで「かぼちゃ屋」派、他に有名なのは
ELT の「いっくん」とか呼ばれてる(笑)イチローも「かぼちゃ屋」派。
「RockCity」派で有名人はCrossTownのリズム隊がそのまま移ったサーベルタイガー
率いたhideかな?この辺の世代で派閥感は薄れていったらしいけど、俺はその辺の
ヘビメタシーンとは関わらなかったから詳しくは知らない。
西新宿でジミヘンのブートを漁ってたし、ずっと年上のスゲー上手い人達に誘われて
有頂天だった(笑)


とにかく、その時のドラムに「スライダーズのコピーやってんだけど、蘭丸役のヤツ
(確かライブハウスの店員)がヘタクソで使えねぇからヘルプ頼むわ」って頼まれて.......
「俺が蘭丸役ってヴィジュアル的に無理がないか〜?」と思いつつ引き受けて。
そこのベースがトモだった....うん、間違いない。
最初から上手かったなぁ。トモは。

ドラムのムネさんはコンテスト荒らしみたいな事やって機材を賞品で揃えてたような
ツワモノなので、何の心配もしてなかったんだけど、ハリー役のヤツ.............
う〜ん、名前が思い出せない.....そいつがホントに傍に行っただけで殴られそうな
ナイフみたいなヤツで。緊張感あったなぁ。いつも拳 怪我してて。(笑)
よく本読んでるヤツで....偶然RZで通りかかった鎌倉の浜辺でそいつも単車....
確かSRだったと思うけど...を泊めてその横で本読んでるのを見つけて。
その時の姿が強烈に「絵」として記憶に残ってる。今思うと非常に80年代的な..
ちょっと恥ずかしい絵ヅラだけど。R134、鎌倉の海、Yamaha SRの傍らで小説を読む青年。
みたいなね。ハートカ●テル的な(笑) でも強烈な絵だった。
それなのに名前と顔は思い出せない。(笑)

で、まぁそのスライダーズバンドに参加して「レベル上がった」と、そのナイフみたいな
ヤツにも喜ばれたんだけど、自然消滅。なんでだっけな?連絡取れなくなったのかな?
なんか精神的に不安定な状態って噂も聞いたなぁ。
結局そいつを抜いたトリオで新しいバンド作ろうか、みたいな話になって.......
得意の乗っ取りですね、結果。(笑)
スティーヴィーレイヴォーンとかオリジナルを数曲やってた。あぁ......多分来日したのを
3列目で見て、滅茶苦茶影響されてた頃だから1985〜6年ですね、多分。

で、トモはそれ以前からやってたクレムリンだかグレムリンだかってパンクバンドを
平行してやってたんだけど、「むこう辞めて、こっちに専念します」とか言ってきたの。
電話で。かわいく。んで、「んじゃ俺も本腰入れようかな」と思って、Hiwattのキャビを
積める車に買換えた。軽だけど。必殺ローン組んで。
で、その車が明後日納車って時にドラムのムネさんから電話があって。
「俺、高山とジャズやりたいから辞める」って。(爆)いやぁ、ホント笑えた。
1回もライブやってないぢゃん!

で結局トモはクレムリンだかグレムリンだかに戻るワケです。
でも俺は戻る所なんてなくて......

なんの事はない、ムネさんは1年も経たないウチに「やっぱりアツシとやりたい」って
電話してくる。「なんだよ、面倒臭いオンナみてぇだな!」と思いながらも
モトサヤに戻る事に。でもその時トモはクレムリンだかグレムリンだかが
上手くいってて参加しない、と。
で、俺とムネさんは新しいベーシストを探し求めて活動を横浜に移したんですね。
そこで出会うのが後にトムキャットに参加するタカちゃん。

そこから5年以上?もっと?俺はとっくにムネさんとの関係は解消してて。
トモはYSRだかYZRだかってインディレーベルを立ち上げて活動してたんだけど
クレムリンだか、グレムリンだか、を解散して、そこのギターと新しいバンドを
組んでた。で、いきなり電話かかってきて....
「今サーフコースターズってバンドをやってるんだけどギターもう一人欲しいから入って
欲しい」って。
丁度カラオケとか有線とかのスタジオの仕事がほとんど無い状態だったので引受けて。
あぁ...でもタカちゃんからトムキャットに入らないか?みたいな話もあって迷った気もする
なぁ。あれ?時代違うかなぁ?記憶が定かじゃないけど。
♪たかがロケンロー〜のトムキャット。もう契約も切れてて全然イメージ違う泥臭いロック
バンドになってた。「タカちゃんもう1回やろうよ」って誘ったら逆に誘われた、という......
どっちが先だったっけなぁ.........
「パンクっぽいサーフミュージックかぁ...ムスタングじゃないなぁ..よし!ジャズマスター
買おう!」と中古のフェンダージャパンを買って連絡を待ってたわけです。

で、音を出すどころかメンバーとの面通しもする事なく数ヶ月。
ある夜イカ天みたいなコンテスト番組を見るでもなくつけていたら、トモが出てる。(爆)
もう一人のギターは....女?で、トモに電話して。「なんだよ、アレ?あの女ラッキーレコー
ドのバイトじゃねぇか?弾けんのかよ?」「いや、全然弾けないんだけど。戦略って事で。
ゴメン」と。「なるほどねぇ〜」と感心しつつ、これで2度目のデビューチャンスとトムキャット
への参加を逃したワケです。ど〜すんだよ、このジャズマスター。(笑)

そこからまた数年経って。
トモはメジャーデビューしたサーフコースターズのリーダーなのに脱退してた。(笑)
で、なんか女の子のヴォーカルでマーチャンだかマーシャンだかってユニットやってる
って。最初はバンド形態だったみたいだけど打ち込みっぽくなってて。
また「参加して欲しい」とか言うワケです。性懲りも無く。(苦笑)

ちょうどクラブが今みたいに子供の遊び場じゃなくてディスコ卒業した大人の遊び場、
アシッドジャズとかのハシリだった頃からクラブ物もやってたので、ちょうどいいかなぁ、
と。で、なんかデモテープと簡単な構成表もらって。ギター被せたりちょっと打ち込みも
加えて。いつ渡す?みたいな話になった時に、連絡が取れなくなった。

で、またまた忘れた頃に連絡が来る。(笑)
その頃ヤツは目黒に住んでて、俺は蒲田引き払って横須賀に戻ってて。
「こっちに来れば、もっと(スタジオの)仕事紹介できるから」とか言われたんだけど
色々身動き取れない状態だし、もうコイツ信じらんねぇなぁ、って。(爆)
でもこの時のヤツからの電話が昼間の仕事、スタジオの仕事、リペア屋の仕事、
ぜ〜んぶ辞めてこの店始めるキッカケというか、精神的な後押しというか。
そういうモンのひとつだったのは間違いないなぁ。

古くから知ってる割には、一緒には何も形に残してないヤツ。
でも事あるごとに現れるヤツ。そして俺の人生を引っ掻き回して立ち去るヤツ。
恐るべし、トモ。

ベーシストに困った時、大抵トモの事を思い出すんだけど、「やめとこう」と。
もう振り回されンのも嫌だなぁ、って。はっはっは〜 ようやく学習したワケですね。
多分リーダーやりたいヤツが二人いても上手くいかない事の方が多い、って
本能的に感じてたんでしょう。お互いに。

そして更に数年。トモはDJとかやりつつコロッケ屋になってた。
そして上手くいってるのにコロッケ屋を辞めてカフェを始めるという。
ヤツがやるんだから、ただのカフェで済むワケがない。
いろんな人を巻き込んで(苦笑)なにかしらのシーンを作ってしまう、そういう男だから。

って事でお近くへおいでの際は是非。
見た目は摩邪を妖怪っぽくした下北の仙人みたいだけど怖くないから大丈夫。(笑)

                

*なんだよ、くっだらねぇ昔話長々読まされて結局カフェの宣伝かよ、って怒らないでね。


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