日頃、「ネットで聞きかじったぐらいで知った気になっちゃダメだよ」、なんて言ってるクセに
散歩番組が好きです。それ見て行った気になってるのかな？
う〜ん、違うな、別にどこかに行きたいワケじゃないし。
じゃ、何を求めてるんだろ？やっぱり人を見たいんでしょうね。
チイチイがいっちゃったし、モヤさまは最近観光地みたいな所へ行く様になっちゃって
なんだか寂しかったんですが、見つけました。
テレビ神奈川の「キンシオ」。埼玉、群馬、栃木、千葉でも放送していると思います。多分。
サクサクも最近見てなかったからなぁ。そういえば地デジ化以降TVK（3ch)見なくなったなぁ。
「１ch〜３chはスルー」ってアナログ放送時代からの癖が邪魔してますね、きっと。（笑）
なのでこの番組に気付かずにいました。あ、ずっと以前「県境の旅」は見た記憶があります。
いろんなテーマでいろんな町へ行く、という番組。現在は地名に数字が付く町へ行く
「１，２，３ の旅」と、五十音に添って行く「あいうえお の旅」（再放送）が放送されています。
関東ローカル局にも関わらず旅先は日本全国です。
#130「１８の付く町」で、ウチのすぐ横辺りをロケしたみたいで。食いつきました。
129回も見逃していた事を深く深く後悔。
旅人は「キン・シオタニ」 氏。
氏のイラストをどこかで見た事ある方も多いでしょう。
これは下北沢の「風知空知」というお店のドリンクチケット。
ポケットに入れたまま帰ってきちゃったみたい。ごめんなさい。
なんとKenKenのアルバムに詩を提供（ペンネーム：KinKin）してたりして
こりゃもう言ってみれば遠い親戚みたいなモン、
我々JLCチルドレンのファミリーですよ。勝手に。迷惑だろうけど。（笑）
で、番組内容は「１，２，３」とか「あいうえお」という縛りもあるので
目立った観光地等には行かず、極々普通の街並みです。
でも 「北の果てにも人生があり、南の果てにも歴史がある」（by 天野滋）
どうって事ない町にだって目線を変えれば面白い事はいくらでもあります。
キンさんは興味の対象がポンポン変わる、というか次から次へと目に入った物に
興味を示すので、ひとつを深く掘り下げる事はあまりないのですが（笑）
テンポ感がとても心地よいです。
モヤさま以上に「普通ここ入るか？」という様な食堂や喫茶店に行きます。
絶対に美味しそうとは思えない、どうでもいい様な物を食べても「美味しいね」と
キンさんは言います。決してテレビ的なウソくさいコメントではなく。
「今日ここ来て良かったね」
「晴れて良かったね」
「わぁ、いいなぁ」
「幸せだなぁ」
ホントに些細な事にキンさんは反応してコトバにします。極々自然に。
「サブカル人間特有のピーターパンだろ」なんて言わないで。
飯屋でメシ食って、「まずかった」とか「よくコレで金取ってるな」とか思う事は多々ありますが（笑）
それよりもずっと幸せになれる気がします。
晴れの日は太陽に感謝して日差しを楽しもう。
雨の日は雨に感謝して雨音を楽しもう。
アメニモマケズ みたいになってきちゃいましたが、そういう人に私もなりたい。
どんなネガティヴな事も受け入れて楽しもう。清志郎が最後までそうであった様に。
小学校の下校途中、緑が色濃くなってきた葉に触れた時の日差し、
肌にベタつく海の香り、山が暗い色になり始めた事に気付いた時の風の音、
霜を踏みしめた靴底の感触。
もう１度思い出そう。そして感じよう。そうして生きていこう。
そのキンシオ、初のDVDリリース。TVでは見られない新作録りおろしの「１６号の旅」。
国道１６号線といえば我が故郷、横須賀が起点。きっとあそこからスタートするんだろうなぁ。
採水所の傍に昔牛小屋があったんだよな。キンさん知ってるかな？
放送を見られない地域の方にも是非見て欲しいなぁ。キンさんという「人」を 「生き方」を。
