ONE DAY の巻き



毎度ご好評いただいているチューブスクリーマー系のモディファイ。
なんだかこの所は毎日作ってる感じです。感謝、感謝。

モディファイページのどこかにも書いたと思いますが、メーカー側での
パーツ変更が結構あります。ROHS対策もあるでしょう、また採用していた
電子部品メーカーが製造を止めてしまった、事業その物を他社に売却して
撤退してしまった、なんてのもある様ですが、
(それを調べるのも結構大変です:汗)
その都度安く供給できる電子部品メーカーの物を採用するのが大手の鉄則。
よくある事ではあります。


で、最近でいうと2007年にTS-9に使われている抵抗が変わりました。
以前は足の絶縁塗装が茶色だったんですが(東芝かな?)、白に変わりました。
これはTS-808のリシューに以前から使われていた物で、まぁ共通部品にすれば
面倒な事もないし、納入単価を下げるのにも有効なんでしょう。


↑これが以前の茶色足の抵抗です。





ただ、TS-808リシューもそうだったんですが、なぜかこの白抵抗、
基板から随分浮かせてハンダされてます。



そしてある日。



素体(改造前)は入荷後に動作チェックしてからモディファイに取り掛かりますが
エフェクトONにした途端
「ピーひょ〜〜んっ!!」
と発振しました。なんじゃこれ?



大昔、1980年代から抵抗がケース内側にショートして音が出なくなるって
トラブルは確かにあったので、(でもアウト側バッファーが多かったんだけどなぁ)
メーカーとしてはそれを避ける為に行っていると推測されますが、白抵抗を採用する様に
なってから、抵抗を内側に折り曲げてます。
基板から浮かせているのは折り曲げる為?だったんですね。




ところがギッツチョンチョン。折り曲げ過ぎて抵抗の足同士がショートしている所が2箇所、
隣の抵抗と接触・ショートが1箇所見つかりました。
発振の原因はコレですね。


おかげで、折り曲げが酷い固体は直してからモディファイするという
チョー面倒臭い作業が加わってしまいました。


1度基板から外して、足の形を整形し、再び基板にハンダした所です。
これが本来の配置、取り付けの仕方だと、少なくも私は習いましたが。

TS-808のモディファイには以前から行っていた修復ですが、TS-9でも
やらなきゃならなくなっちゃいました。(Super Real Vintage 以上の機種)



1度仕様を決めたら、その後変更なし、ってモディファイブランドも多いみたいですが
こういった欠点の修復以外にも、素体で変更になったパーツが良くなければ
それに対応してモディファイ内容も修正しています。(Super Real Vintage 以上の機種)


結構大変なんッスけどね、そういう小回りの良さって必要ですよね.......?







追記
最近(2011年末以降)じゃ、こんなのも混在してます。
新人のパートさんでも入ったのでしょうか?
誰か「余分な足は切れ」と教えてあげて欲しいものです...



商品に関するご質問などは.....
TEL 0463-93-5484
Mail info@sound-loft.com
までお気軽にどうぞ!
メール受信設定についてのお願い

ご注文の際は こちらのページをご覧ください。

掲載の画像は撮影状況やお使いのモニターの特性によって
現物とはややニュアンスが異なる場合がございます。
予めご了承下さい。


Sound Loft
URL http://www.sound-loft.com

〒259-1114 神奈川県伊勢原市高森6-1581-13
TEL/FAX 0463-93-5484

当店MAP こちらからどうぞ!



中古屋のひとりごと 奇跡的に残っていたバックナンバーズ