Miura Jota の巻

 1970年代中頃、漫画「サーキットの狼」のヒットに連動してスーパーカーブームというのがありました。
街にはカメラを持った少年で溢れ、野球場からちょっとした公園までスーパーカーを集めたショー(?)が行われ
テレビでは山田隆夫がスーパーカークイズなる番組の司会をしておりました。奥さんキレイだったなぁ。




 そのスーパーカーの中にランボルギーニ・ミウラという車がありました。

写真ありました。(笑) フエルアルバムも30年以上経つと貼り付いちゃって剥がすのが大変です。
ミウラにはSとかSVとかグレードがあって。これはまつ毛が無いからSかな?

これのSVというのが「サーキットの狼」にも登場しました。







そして後にランボルギーニ・イオタという車が「サーキットの狼」に登場します。


これです。(笑) 「ミウラSVをベースにファクトリー改造された物」というフレコミで
5台しかない、とか7台しかない、という情報が飛び交っていました。
ミウラのライト部を換えてスポイラーとウイングを付け、リアのオーバーフェンダー化、
エアインテークの増設、というのが外観の特徴でした。
「サーキットの狼」に登場したのはこのルックスでした。







ところが数年後、「これこそが本物のイオタだ」という記事が登場します。


外観は割りと地味です。
これが3台だけ、だっかかな?ワインレッドが綺麗でした。紺も見た記憶があります。

その後..........................
ちゃんとファクトリー改造された物なのか日本で改造された物なのか知りませんが
雨後のタケノコの如く、イオタモドキが大量発生しました。
横浜に有名なディーラー(?)があって、しょっちゅう行ってましたが
行く度に違うイオタがありました。SVを改造したのがイオタ(SVR)の筈なのに
Sを改造した物までありました。

一体どの仕様が正しくて、どれが本物で、一体何台あるのか?
情報過多な現代と違って、当時はあやふやな部分が多く
当時少年の私はそのミステリアスの部分に強く惹かれました。




それから30数年の時が経って、時々思い出すのですが


「あれって今となってはミウラのままの方が価値あったんじゃないのかなぁ」






エフェクターのモディファイをしていると、同じ様な事を思う時があります。(おっ、繋がった)
現行機種をモディファイする時は何とも思わないんですけどね。
CE-2BをCE-2にするとか、Maxonのディストーション(等)ブースターを
パワーブースターにする
、最近ではブロックロゴ期のMXR Phase100をCharさん仕様に改造する、
といった素体が生産終了となっているモデルを改造する時はちょっと罪の意識を感じます。



「でもなぁ、CE-2Bは世の中に腐るほどあるだろうし、Maxonのブースターはブースターで
パワーブースター以外の機種は使い道無さそうだしなぁ。」とか
「CE-1の強烈なバッファーの後に繋ぐんだったらPhase100のバイパス化は必須だよね。
かといってCE-1をバイパス化しちゃうとツマンナイ音になっちゃうし。でもこれってミウライオタだよなぁ」
なんてブツブツひとり事言いながら作業してます。



最近...............といってももう1年ぐらいになるのかな?常連さんからエフェクター改造を
ミウラとイオタに例えたメールをいただきました。この人ホント似てます。私に。

それキッカケで調べてみたら本が出ていたので買ってみました。
そうしたら、本物のイオタは1台だけしか作られておらず、おまけにすぐにクラッシュ、焼失したそうです。
嗚呼、30数年ぶりの新事実。(笑)
本物だと思い続けていたワインレッド車も、いってみればレプリカだったんですね。

そして、後からミウラを改造したイオタモドキ(と私が呼んでいた車たち)も
高い評価と価値を持って存在している様です。


....................................30数年後....................多分私は生きていないと思いますが..........................

私の改造したエフェクター達もイオタモドキの様に価値ある物と評価されていたら嬉しいなぁ。



                                                        2013年1月26日 記


 おっと、そういえば........以前TS-808 Final Evolutionをお買い上げいただいたお客様から
「トゥルーバイパス化して信号の通らなくなっている箇所までパーツ交換されているのは何故?
無駄ではありませんか?」とご質問をいただいた事がありました。
「お〜、そこまで解析したのかぁ、凄いなぁ」 と感心しました。

これはですね、トゥルーバイパスのモデルとそうでないモデルは途中までモディファイ作業は同じなので
ある程度の所まで作って作り置きしているんです。ミウラにもイオタにも出来る様に。(笑)
または非トゥルーバイパスのモデルしか在庫が無くなってしまった場合、そこからトゥルーバイパス化する事もあります。
これなんかホントにミウラからイオタ作る様な感じですね。で、その際にトゥルーバイパスモデルには
必要の無いパーツ交換箇所も交換されたまま出荷します。面倒ですから。(笑)
ですので無駄といえば無駄なのですが、在庫リスクの軽減とか効率という意味ではむしろ有益なワケです。
と、これが真相です。

でもね、非トゥルーバイパス機の場合、スイッチ回路(フリップフロップ!嗚呼なんて懐かしい響き!) に
図面上では単なるゲート、通すかどうかの蓋みたいなモンなのでトーンに影響がなさそうな所なのに、
交換してみると結構トーンが変わる所があるんです。
どこかは内緒です。ムフフフフ。
                                                        2013年4月18日 追記


中古屋のひとりごと 奇跡的に残っていたバックナンバーズ


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